はじめに
基本情報技術者試験の午後問題(科目B)は、
「文章が長い」「出題形式が難しい」「時間が足りない」
という声が多く、受験生の多くが苦手意識を持っています。
しかし、午後問題は出題パターンがある程度決まっており、
解き方のコツさえつかめば、独学でも十分に合格点を狙うことが可能です。
この記事では、私自身の受験経験をもとに、午後試験を効率的に突破するための対策法をお伝えします。
午後試験(科目B)の特徴とは?
- 長文の問題を読んで、設問に答える形式
- 出題分野は複数あり、そのうち選択して解答する方式
- 記述式ではなく選択式だが、文章の読解力とIT知識の両方が求められる
- 合格基準は60点(=6割正解)
つまずきやすいポイント
- 問題文が長く、読むだけで時間を取られてしまう
- 問題の構成に慣れておらず、焦って読み飛ばす・解き切れない
- 技術的な用語が多く、読解と知識の両立が必要
このような理由から、「午後が解けるようになるイメージが持てない」と感じてしまう人も少なくありません。
午後試験対策の具体的なステップ
① よく出る分野を把握して絞る
午後試験は、全分野を解く必要はありません。
自分の得意分野・興味がある分野を見つけ、そこに集中するのが効率的です。
【出題されやすい分野の例】
- ソフトウェア開発(アルゴリズム・プログラミング)
- データベース
- セキュリティ
- ネットワーク
✅ 苦手な分野は捨ててもOK。
得意な3〜4分野を固めて得点源にしましょう。
② 過去問でパターンをつかむ
午後問題は、形式や問われ方が毎年似ています。
したがって、**「読む・考える」よりも「慣れる・覚える」**が最重要です。
- 直近3〜5年分の問題を解く
- 同じ分野の問題を繰り返し解いて、形式に慣れる
- 模範解答の文章に慣れておく
📝 実際に私も「同じ分野を3年分」解いた時点で、かなりスムーズに解けるようになりました。
③ 設問文 → 本文の順で読む
午後問題では、「先に問題文(設問)を読んでから本文を読む」ことが有効です。
✅ 理由:
本文全体を先に読むと、何を聞かれているかがわからず、読み返しが必要になるため非効率です。
【手順の例】
- 設問文をすべて読む
- 聞かれている内容のポイントを頭に入れる
- 本文を読みながら該当部分に注意を向ける
④ 時間配分を決めておく
午後試験は長文が多いため、時間切れが最大の敵です。
✅ 対策例:
- 問題数:最大7問中5問を選択
- 1問あたり15分目安で解く
- 最後の10分は見直し&マークミス確認
📝 最初から「解かない問題」を決めておくと、無理に悩まず切り替えができます。
⑤ 参考書を1冊用意して型を覚える
午後対策に特化した書籍を使うと、出題形式と解答の型がつかみやすくなります。
📘 おすすめ書籍の一例:
- 『基本情報技術者 パーフェクトラーニング午後問題集』(技術評論社)
過去問とセットで活用すると、「問題を見た瞬間に解き方が浮かぶ」ようになります。
独学でも午後試験は突破できる
- 「午後問題=センスや読解力」と思われがちですが、実は慣れと訓練で対処可能です。
- 合格点は6割なので、全問正解は不要。
- 「読む順序」「問題選び」「型に慣れる」の3点が揃えば、十分に合格レベルに到達できます。
まとめ
午後試験を攻略するには、「勉強の仕方」を変えることが重要です。
- 苦手な分野は捨てて、得意なパートを固める
- 過去問で形式に慣れる
- 設問文を先に読む
- 時間配分を決めておく
- 解き方の型を参考書で身につける
このように「午後用の戦い方」を知っていれば、
独学でも午後試験を突破することは十分に可能です。